自分の仕事に見惚れてたりして

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 ブログ担当のKです。

 我が社の仕事は電車の車両をイジることがメインです。一般の人はもちろん見たことがないような、電気の配線を切ったりつないだり、装置を交換したり追加したりの作業です。

 そのためには車両の内装や座席を引っぺがして、電車のあられもない姿を晒(さら)している状態で作業します。それも車内ならあまり作業服も汚れないけど、外にでて床下機器の改修ともなると結構ヨゴレます。手も真っ黒になったりして。

 でもこういう話しをすると、初めて任された長い配線を束ねる仕事を終えたときのことを思い出します。内装を剥がされた壁の中を通っている配線に新しい電線を追加して、それがブレたりしないようにしっかりと固定する作業です。

 電線を固定するには通称タイラップと呼んでいる樹脂製の結束バンド使うんだけど、それを10cm間隔くらいでキレイに縛っていかなくてはいけない。それもバンドの向きを揃えて、かつ電線にも乱れがないようにするのが鉄則なのだ。

 素人考えだと「んなもん配線に間違いなければ、縛り方なんてテキトーで良いんじゃないの?」と考えがちだが、こういうところが実は大切。作業者の仕事の質が問われるという意味もあるが、こういったキッチリさがトラブルを減らしたり、万一のトラブルの際に問題点を見つけやすくしたりする。

 で、長さにしてわずか2mばかりの配線をキレイに束ね、タイラップもキレイに並んで縛り上げた【初めての作業】が完了。このとき自分のやった仕事ぶりを見て、両腕を腰に当てながら見惚れました、「美しい♡」。

 この充実感は現場作業をしたものにしか分からないかも。

 でも、実はこの後にオチがあったのです。キレイに束ねた配線に見惚れていた私に先輩がこう言いました。
「ごめんごめん、電線もう一本通すからタイラップ全部切って縛り直してくれる」
「がちょーん!」
 


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