鉄道業界の厳格なルール②【工具チェック】

query_builder 2024/06/14
電気工事士 自動車整備士 メンテナンススタッフ 現場工事責任者 株式会社A'Train_本社 株式会社A'Train_さいたま事業所
ブログ画像

 あくまで私Kの個人的解釈として、鉄道業界のルールについてちょっとずつお伝えしてます。ウチ(A-Train)で働いてみようかななんて考えている人にとっては、気になる情報かもしれない。

 今回は鉄道業界のルールというよりは車両工事で工具を使う場合のルールで、これもやっぱり「半端なくキッチリ」していて、初めて現場に入った時には「そこまでやんなくても良いんじゃね」くらいに思っていた。

 でもよく使う工具だけでも20種類やそこらはいつも用意しているから管理が必要ってわけ。
 ドライバーとレンチがサイズ違いで数本ずつ、ニッパー、ストリッパー、カッター、はさみ、ピン抜き(これはいずれ別個に解説します)、ビニールテープにマスキングテープ、端子圧着器に端子ケースなどなど、なんて具合だ。工事カ所をキレイに仕上げるためにウエス(使い捨てのぼろ布のこと)を用意することも多い。

 で、前日までに工事内容を確認して、それに合わせた工具をリストにして人数分の工具と一緒に現場入りする。そして現地で作業に入る前にリストと付き合わせて足りないものが無いか、数(員数)も揃っているかを確認してから作業に取りかかるので、まあ、ちょっと、その、慣れるまではチョー面倒くさい。

 でもじつはコレ、とても大切なこと。それも作業が終わって片付け中の工具チェックで、誰かが「○○が無いっ!!」なんて言い出すとさあ大変。見つけるまではお家に帰れません。だって万一車両内のどこかに忘れていたりすれば乗客の誰かさんにケガをさせてしまうかも知れないし、それどころか電気配線に関わる場所だったら、ショートを起こして電車を止めてしまうかもしれない。あ〜、想像するだけでも恐ろしい。

 だから工具どころかウエス1枚だって無くすわけにはいかないのであります。もしそんなことあったら責任者が現場を出禁にされるかもですね。
 きっと過去にはそんな忘れ物のせいでタイヘンなことが起こったりしたんでしょう、深追いはしないけど。


----------------------------------------------------------------------

株式会社A'Train 本社

住所:東京都港区芝大門1-7-4
トーア芝ガーデン3F

電話番号:03-6721-5304

----------------------------------------------------------------------