三菱の次世代新交通システム『プリズモ』

query_builder 2025/05/29
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 5月19日に三菱重工が次世代新交通システム『Prismo(プリズモ)』を公開しました。ミツビシさんはかねてより数種類のAGT(全自動無人運転車両システム)を作っていて、その中に新しいブランドとしての発表です。

 『Prismo』の注目すべきは電力のマネジメントで、一般的な架線から電気を取る方式ではなく、車体に載せているバッテリーを動力源にして駅での急速充電と走行中の回生蓄電を組み合わせていること。これによって約10%の省エネと約10%のCO2排出の削減ができて、さらに架線が不要になることで建設費用と工期の大幅な短縮に繋がるのだとか。

 設備がシンプルになるのだから、当然維持費も少なくなる。さらには車両の蓄電能力によって、万一停電の場合にも次駅まで乗客を送ることが可能となると、なるほど災害時にも役立つシステムと言える。しかも自動運転なのでコストも削減や運行、車上の管理し易いのでダイヤ編成にも柔軟に対応できる。

また車両の製造に関わる電力や廃棄までのライフサイクルまで考慮すると大幅な省エネや環境対策になるというから、単なる新型車両の登場という以上に意味がありそうです。

 ついでの情報だけど、三菱重工の新交通システム計画は「Crystal Mover(クリスタルムーバー)」と名付けられていて、色々なタイプの車両が開発されてきた。埼玉新都心交通や「ゆりかもめ」7300系、日暮里・舎人ライナーの330形などに採用されていて、西武山口線にも導入予定なんだそうだ。他にもシンガポールやマカオでは市街路線、アメリカや香港での空港連絡線などで、すでに多様なモデルが使われていました。

●三菱重工(画像とも)


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