前回トロリーバスの話しを書きました。たまたま見つけて話題にしただけなんだけど「なんかトロリーバスって電車と通ずるところあるよな」なんて感じながら「あ、そうだ、これは良いタイミングだ」と思ったことがあります。
私は本年春に電子出版しちゃったことです。そのタイトルはなんと『ローカルバス運転士の現実!?』です。そう、鉄道の仕事をしながらバスの話しを書いちゃったワケで、その意味では随分とヘソ曲りです。でもバスの話しにしたのにも勿論それなりに理由というか経緯があって、鉄道の現場で知り合った元バス運転士さんから聞いた話しが面白く、それを素材にしたってことです。
「自分で鉄道業界のこと書けば良かったんじゃない?」とは何人かに言われたけど、そうね、それはそうなんだけど自分の話は新鮮じゃなくて気が乗らないんですよね。このブログ書くくらいが丁度イイかなと。
もしこの記事を読んで興味を持ってくれた人は、どうぞAmazonで『ローカルバス運転士の現実!?』を検索してみてください。どんな内容かチョットだけ以下に紹介します。
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■第5章
〜フリー乗降区間の恐ろしさ〜
(前略):ある日のこと、山奥まで行って引き返してくるルートを任された。その路線には「フリー乗降区間」があるのだが、これも田舎ならではシステムだ。要するに決められた区間内なら停留所以外でも乗り降りができるというもので、利用客が手を挙げればバスを停め、降車ボタンが押されれば停留所に関係なくバスを停めてお客さんを降ろさなければならない。
まあそんな区間はもともと利用客が少ない場所なので、滅多にお客さんを拾うことはないのだが、降りるお客さんはそこそこいた。日本全国どこでもそうだろうけど、田舎で遠隔地に住んでいるのは高齢者が多い。だからなのか降りる場所についてなかなか難しく厄介な指示をしてくるのが困ったもの。
降車ボタンが押されると、ピンポンと鳴った場所から最も近く安全と思われる場所にバスを停めるのだが、逆に言えば危険な場所には停められない。ピンポンから100mくらい過ぎてから停めたことがあったが、道が狭く見通しの利かないカーブにもさしかかっていたので仕方なかったのだ。降りようとしていたのは大きな荷物を背負ったオバちゃんだったので、降り際に僕は言った。
「すみませんね、すぐに停められなくて」
「いいの、いいの。あんたまだ慣れてないんでしょう。ヤマザキさんならもっと手前で停めてくれるけどね」
ちょっとムッとした。ヤマザキさんというのは先輩運転手だが、今朝の急な交代の原因となった飲んべのことだ。:(後略)
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どうですか!?
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トーア芝ガーデン3F
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