JR東日本が【SMARTインテグレート架線】を導入

query_builder 2025/06/16
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 架線のハナシです。今さらですが「架線(かせん)」というのは電車に電気を送る電線のことです。

 従来型の架線は電力を送る「き電線」と、電車のパンタグラフと接する「トロリ線」そしてトロリ線を支える「ちょう架線」の3種類があります。その3種の線もそれぞれ2本ずつセットになっている「ツインシンプル架線」を採用していることが多く、合計6本の構成が一般的。ただ首都圏などでは省メンテナンスのために「き電線」に「ちょう架線」の役目も兼ねた「き電ちょう架線」2本とトロリ線1本の3本構成になってたりします。

 そして今回新たに導入されるのが、「き電ちょう架線」を1本、トロリ線1本の合計2本で構成する【SMARTインテグレート架線】という新技術。

 また電線の素材はこれまで銅だったものをアルミに変更するそうで、これによって大幅な軽量化ができるのだとか。なんでもアルミ線の重さは銅の約6割程度と軽いので、電線の支持物なんかも寿命が延び、更新や点検作業も楽になるなどメリットはいろいろあるらしい。風によって加わる負担も相当なものだそうです。

 まず導入されるのは「ツインシンプル架線」が設置されている高崎線の新町駅~倉賀野駅間(2.2 ㎞)が対象で、下り線を 2025 年5月 16 日から、上り線を 2026 年2月に導入予定となってます。

 ま、鉄道好きでも架線にまで注目する人は少ないだろうけど、JRの全社的に順次導入されていく計画なので、いずれ「あ、これが【SMART架線】ね」なんて気づける日が来るかもしれません。

●JR東日本ニュース


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